なんで大連立なんて出てくるのか?

誰も書かないようなので、簡単に。
参議院で与党が過半数割れして、あと六年ぐらいどうしようもないわけで、大連立か与野党協調か再議決かしかない情勢なわけで、一応の筋論としては大連立を申し入れるのは筋が通ってます。ですが、本気で大連立するつもりなら与野党協調で法案が通りそうもないから大連立を申し込むわけでそんなのが通るわけがありません。というわけで、今後の政治情勢としては民主党が分裂しない限り、与野党対決で参議院機能不全、再議決繰り返し、日銀総裁の国会同意得られず、下手すると須田日銀総裁代行誕生*1で、政治経済大混乱の可能性大ですが、これを防ぐために解散したら民主党勝利でもっと酷いことになる可能性があって、どうしようもない状態なわけです。
まあ、そこまで事態がひどいかというとそうでもなかったりします。だって、インド洋での給油活動ってどうでもいい話じゃないですか。他に与野党が対立する深刻な問題は当面ないわけですし*2
というあたりが自民党執行部の思惑。

真剣に大連立を唱えている方々はなにを考えているのか

ところが、一部にはおおまじめに大連立を唱えている方々がいたりします。なにを考えているかといえば面子を見れば簡単で、改憲ですよ。だって、他に大連立を組まなきゃ出来ないことってないじゃないですか*3自民党民主党が一緒になって、護憲派公明党を追い出して選挙をやって、3分の2を取れたら発議、よほどひどい改憲*4でもなければ過半数は取れるでしょう。まあ出来たらいいなぐらいの気持ちでしょうが。

結論

本気で大連立なら公明党創価学会がぶち切れます。*5
公明党が黙ってるうちは、大連立は「数の力で再議決はしたくないんだけど、野党が協力してくれないから」という言い訳をするためのポーズです。民主党がのっちゃたらどうする気でしょうか。まあ、その時は民主党最後の日ですが。

黒幕

真の黒幕は小沢一郎だったんだよ!な、なんだって!!!
もう、なにがなんだか。
あと、泥沼化している鳩山法務大臣をだれかどうにかしてください。

小沢一郎小泉純一郎化している件について

まあ、自民党と違って民主党は一回ぶっ壊した方が良い。

*1:このシナリオだと武藤副総裁が政策委員から外れるのが唯一の救い。まあ岩田副総裁もサヨナラですが。

*2:揮発油税の延長が痛いですが、まあお金で済むことですから

*3:あえてあげるなら増税。でも、よほど財政がひどい状況ならともかく増税目的で野合したら選挙でとんでもないことになりますよ。

*4:大屋先生に駄目だしをされない程度。とはいっても、いままでの草案を見る限りでは期待薄

*5:まあほうっておいても解散時に公明党民主党と組む可能性は結構あると思いますが