「パキスタン北部地震」義援金の受付について

郵便局経由でこれを通して日赤に募金を送ろうとするのはやめてください。はてなに送る分の振替手数料が無駄になります。直接日赤に送ってください。詳細はhttp://www.jrc.or.jp/sanka/help/news/837.htmlをご覧ください。また、銀行からはてな経由での義捐金を考えてる方も郵便局から直接日赤に送金することと比較してください。郵便局で送金することが銀行で送金するより手数料を考慮しても不便でなければ差分を上乗せして郵便局を利用してください。良くも悪くも郵便局が津々浦々にあることを考えれば、オンラインバンキングでも使わない限り郵便振替の方が良いでしょう。最後に、コンビニエンスストア支払いがあります。手数料を250円取られますが、これは確かに便利そうです。郵便局へ行く分と手数料のどっちが高いかは難しいところですが。もう一つ、受付時間の違いもあります。寄付したくなったときに寄付できるってことは良いですね。はてなを積極的に利用するべきなのははてなポイントが余ってる場合とクレジットカードが一番便利な場合です。特に、クレジットカードは手持ち資金よりも多く送金できるというメリットがあるかもしれません。(手元不如意の人間が募金するなと小一時間問いつめたいですが)
また、日本赤十字だけが募金の受付団体なわけではないです。他のボランティア団体も比較することをお勧めします。*1それと、義捐金とボランティア団体への募金は使い道が違います。基本的に義捐金は被災者の支援に使われるのに対し、ボランティア団体への募金は主に現地でのボランティア活動に使われます。どちらが良いかは私には判断が付きません。*2今までの事例を見る限り、日赤に送られた義捐金はほとんどがパキスタン赤新月社に送金され、赤新月社によって使われることになると思います。*3
ポイント送信手数料分の上乗せは前回の報告を見る限り切り捨てられるので、20はてなポイントの倍数を送信するのが吉。

はてな義援金の受付について

今回の募金受付が遅いという声もあるようですが、日本では三連休だったことと日赤の募金受付が11日からだったことを考えれば遅いとは言えないと思います。それに、救援物資や救助や医療援助と異なり、義捐金は速さよりも額の方が大事です。

他のルートについて

ほとんどメモ。

ヤフー
消費税分をヤフーが負担→壁紙が欲しいのでなければ、普通に寄付すればいい話:募金単位あり
ニフティ
一定金額を加算して送金。ただし、送金先はユニセフ。今のところよさそう:募金単位あり、合計1万円が上限
so-net
e-Couponポイントをそのまま日赤に送金。そもそも、e-Couponってなに?はじめて聞いたんですが。持ってないので、詳細不明。情報求む!受付期間が10月21日からというのがさすがso-net。みんなが忘れかけた頃に募金の受付を始める。
livedoor
アドレス長すぎ。要するに、はてな義援金窓口livedoor版です。はてなより一日早く受付を始めたことと募金が常設なのはちょっと偉いかも。一定額が集まり次第、随時振込みを行いますも評価すべき。*4でも、はてなと違ってlivedoor内で話題に上らないのは何故?はてな義援金窓口にはたくさんのトラックバックが(ほとんどがidトラックバックだが)ついているのに、こちらは1件だけ。原因は社長の人徳の差ですかね。
国連WFP協会
100人月の食料を援助予定。「食料を送るな、働かなくなるから」って、中村哲医師が言ってませんでしたっけ。詳細を見ないと何とも言えないが、とりあえず却下の方向。
JANIC
[reject]各団体へは、集まりましたご寄付金額の総計により、1ヶ月後又は2ヵ月後を目途に送金させていただきます。各団体へのご寄付総額の5%を、通信費及び決済機関への支払手数料(注)等の事務局手数料として差し引かせていただきます。Too late. Too small. 緊急援助として考えるなら、これなら各団体に直接送金した方がどう考えてもまし。
はてな(比較のため)
ポイント送信手数料を株式会社はてなが上乗せして寄付。→寄付したい分からポイント送信手数料分を差し引いたはてなポイントを送信する:募金単位なし

日本について

海外に援助を送ることも大事ですが、先進国では根絶されたとも考えられていた100年に一度ぐらいの頻度の大人災が今日本で起きていることを忘れないでください。日本では、最新の推計によれば今少なくとも600万人もの人々がデフレに苦しんでいるのです。彼らに必要なのは募金*5でも、郵政民営化でも、ましてや構造改革などでもなく、適切な金融政策とその足を引っぱらない程度の財政政策なのです。このことをせめてここの読者の方だけでも理解していただければと思います。

メモ

パキスタン地震のはてな義援金窓口アフガニスタンの被害が記述されているが、現地の被害は実際のところどうなんだろうか。第一報あたりではアフガニスタンにも被害が及んだとされていますが、その後の報道はほとんどパキスタン、インドが少しでアフガニスタンは全く出てきません。Googleニュースで検索してみると、朝日新聞の記事が引っかかってきました。

パキスタンの西隣のアフガニスタンでも激しい揺れが起きた。アフガン国営テレビによると、パキスタン国境に近い東部ナンガハル州では少なくとも家屋5棟が倒壊し、子ども4人が死亡した。首都カブールでも揺れが感じられた。

他の詳しい記事は見付からなかったので、はっきりしたことは言えませんが、死者は出ているようですが、大きな被害が出ているわけでもないようです。日本赤十字義援金アフガニスタンには送られないのでは?

Googleニュースの検索結果が1000件しか出てこないことが分かった。どうやって、重大ニュースの第一報を探せと?(後の日付のエントリーにします)

暫定的な結論

ペシャワール会のWebサイトに救援物資輸送報告がなされています。稚拙*6かもしれませんが、その分現地の情報を生で良く伝えていると思います。少なくとも、現地の悲惨な情勢と自分たちの活動のアピールの繰り返ししかない他の団体のWebサイトよりは良いかと。とりあえず、こことしてはお金を救助機関に振 込む方法もありますが、どこも信用でき ないと判断し物資輸送の方法を選びまし た。に注目。現地で信用できないと判断されたものを日本で判断できるわけがないですね。(まあ、さすがに赤新月社は大丈夫だと思いますが)あと餅は餅屋ということですね。(そりゃそうだ)
今日で地震から2週間立ちますし、これで個人的には充分な情報収集だと思いますので、特に新しい情報がなければこの記事はこれ以上加筆せず、整理していきたいと思います。

*1:といってもパキスタン東部だと容易に募金できるようなちょうど良い団体もないんですよね。ペシャワール会も積極的に動いているわけではないようですし

*2:義捐金は被害を減らすことには役立たないが資金のうちの高い割合が被災者のために役に立つ、ボランティア団体への募金は様々な活動に使われるが現地での直接的な活動経費にどれぐらい使われるかは分からない

*3:もちろん一部はインドにも分配され、日赤の現地での活動にも使われるでしょうが、どちらもそれほど多くはなさそうです

*4:日赤のバッファは十分大きいと思うが、振替手数料がかからない以上こまめに送金した方が良い

*5:まあ、募金が有効なケースもあるでしょうが、今の日本で真の失業者を対象に民間レベルで有効な対策を取るのは援助基盤から構築する必要があり難しいかと

*6:お前が言うなと自分でも思うが、でもデジカメの写真をそのままアップロードするのはどうよ