首相、消費税引き上げより歳出削減は「正論」

本当に(谷垣さんの)はしごを外しやがった!リフレ派としては単純な消費税増税と歳出削減のどっちの方がましかというのは苦渋の選択ですな。山形先生が昔提唱していた段階的増税ならそれなりに効果があるとは思いますが、選択肢がこれでは望み薄。まあ、歳出削減にしたところでこれ以上削減できるのかという問題はありますが。軍事板および自衛隊板住人さんはこのまま名目GNPが伸びないと経済的制約から日本の軍事力が大変なことになるのは分かっているのだろうか?
ちょっと忙しいので、今資料を調べる時間が取れないので、以下話半分でお願いします。現在、自衛隊関係の予算の大きな部分を占めているのが自衛隊員の人件費と正面装備費です。また、暗黙に国防費にはGDPキャップがかかっています。*1このままデフレが続くと自衛隊員の俸給には下方硬直性がありますので、増員や昇給がなくても、実質的には上がっていることになります。かといって、首切りや大幅な減給は難しい。とすると、当然正面装備に予算をかけることが出来なくなります。輸入やライセンス料などの国内の物価に影響されない部分の存在と自衛隊用の装備の製造が長期契約*2によるものであることを考えると、デフレの影響も考慮しても軍事力は少しずつ低下していくことになります。*3

*1:実際のところどうかという議論はありですが、少なくとも今の歳出削減が叫ばれている状況で国防費を単純にあげるのはなかなか難しい(それこそインフレターゲット導入と同じオーダーかもしれない)ことは残念ですが事実ではないかと

*2:長期という言葉は適切ではないかもしれませんがCPIを追随するような形になってるとは思えない

*3:ABC兵器を装備するとか武器輸出三原則を廃止するとかのような政治問題による解決およびコストパフォーマンスが飛躍的に向上した武器を日本が独占できるような期待はなし。それは経済でも軍事でもない