生物学で考えてみる

前回は紹介と自分の意見を書いただけなので、id:demianさんのエントリーを受けたエントリーを書いてみます。demianさんの専門が生物学らしいので、向こうの土俵に乗ってみますよ。というか、たんに経済学用語を使ってないだけだよ。生物学の方が経済学よりも自信があるんだけど、間違ったこと言ってたらごめんね。
まず、生物学の様々な理論の前提条件や常識とされていることを自明視してしまって、そこを問い直すことをしなくなると生物学の発展もないのでしょうか。パラダイム*1ですら答えは否でしょう。既存のパラダイムでのパズル遊び*2に行き詰まってから、それを受けて新しいパラダイムを求めるわけで、素人の問題提起を重要だと考える科学論は聞いたことがないです。*3まして、生物学とは別の方法論、対象を選んだらもはやそれは生物学ではありません。
例えば、素人の問題意識がアプリオリに正しいなら、英文学者の進化論への疑問もアプリオリに正しいはずです。現実にはどうみてもとんでもです。本当にありがとうございました。
ついでに、素人の問題意識の正しさを立証する責任は基本的には素人の側にあるべきです。それとも、生物学者は素人の問題意識を全て検証してくださるんでしょうか。もちろん、正しい問題意識については生物学者は答える責任があると思います。
第三段落についてはパス。生物学で言うとどういう議論を例に取れば適切かが分からないので。

*1:なんか良いパラダイム論の解説が見付からない

*2:絶対勘違いしている人がいるので、書いておきますが、クーンはパズル遊びを悪いとは言っていません。新しいパラダイムを探すことと同等に重視されています。ソースが見付からなくて困ってますが

*3:私が不勉強なだけですか。そうですか。