今年を振り返って

といってもblogを始めてからまだ三ヶ月しか経っていないわけですが。

今年のn冊

といっても三ヶ月分じゃなあ。そもそも、ここは書評のたぐいは避けてきた(よそのblogに原稿を送るはずだったんですが、どうなったんですか)ので、あげようがなかったり。
専門書は専門がばれるので却下。啓蒙書もあまり読む暇がなかったし、比較優位でもないし、やめておきます。
小説はまず、「蓬莱学園の犯罪」。今年の本というわけではありませんが、ある意味再発見ということにしてください。経済的な観点から見るとあらはあるのでしょう(はずれソーニャ・チップの価値は紙切れになるような気がします)が、時代を考えると奇跡的な本ですね。基本的にライトノベルは読まないので、ラノベとしての価値は他の方に任せます。
ラノベでは他に豪屋大介がやはり大ちゃんだったのねとしか言いようのない状況に。これ以上田中芳樹を増やさなくて結構ですから。
SFは読む暇がなかったなあ。「所有せざる人々」を紹介しましたので、それは一応あげておきます。日本語版が絶版であることとあらに目をつむれればいい本です。今年は読めませんでしたが。それから、ラノベですが、涼宮ハルヒシリーズも良さそうでした。ただ、シリーズ物は完結してから評価を下したいと思います。

歴史小説も読む暇がなかった。「十兵衛両断」はすさまじいものでしたが。荒山徹の韓国に対する愛が伝わってきます。しかし、紙一重の愛というかなんというか。嫌韓流なんて読むぐらいならこっちを読めと読まずに言ってみるテスト。[http://d.hatena.ne.jp/fhvbwx/20051218/p1:title]で、bewaadさんを柳生十兵衛に設定したのは間違いでした。やはり、柳生但馬守宗矩にしておけばよかった。本当にすいませんでした。あと、林真理子吉川英治文学新人賞の選考の際に「十兵衛両断」についてただただ荒っぽさが目立った。資料の使い方に根本的な欠陥があると言ったそうですよ。……さすが、林真理子。ネタにマジレスしちゃってるよ。しかし、吉川英治賞もレベルが落ちましたね。まあ、かくいう私もどこまで実在する資料に取材した結果で、どこから創作なのかがわかってないのですが。というか、あの本で地の文で出典が明記されている資料はほとんど創作に見える。荒山徹はやばい。

マンガについても完結したものについて評価したいと思います。でも、今年完結したシリーズで評価したい作品ないんだよなあ。一応、期待作として「宇宙家族ノベヤマ」をあげておきます。すすめておかないと打ちきりになりそうで怖い。SF好きな人は是非どうぞ。

今年のn本

上半期のアニメは良作が揃っていました。「攻殻機動隊GIG」や「かみちゅ!」あたりは傑作。
GIGは榊原良子の無駄遣いながら、最終話の「手のひらを太陽に」がやばかった。なきそうになった。まさか、音楽が菅野よう子さんなのに、菅野ミュージック以外をあそこまで感動的に使われるとは。やっぱり、菅野よう子の無駄遣い。SFとしてはSACに引き続き人とロボットとの関係の描写が素晴らしい。政治ドラマとしてはSACと同様陳腐。押井風味は濃くなったが、ここに関してはさほど向上していない。オリジナル日米安保日米安保を語られてもなあ。茅葺総理をかっこよく動かせれば面白くなったのに(しかし、それをやると攻殻機動隊の存在意義がなくなるという諸刃の剣)。
かみちゅ」はだいぶ見逃したのが惜しい。ひさしぶりに作画の質が高い作品。アニメはちゃんと作るだけで面白くなるんだよという良い実例。
お伽草子」は今年の作品だっけ?

今年のnblog

今年始まったblog限定。
たけくまメモIrregular Economistこら!たまには研究しろ!!(飯田先生)、Inertial Inertia -慣性という名の惰性-(id:ryozo18さん)、それぐらいかなあ。もうそろそろblog業界も飽和してきた感がある。開設してすぐに大手blogになるケースはもうたけくまメモで打ち止めではなかろうか。実はhicksianさんところが今年始めたばかりというのが信じられない。もっと前からやっていらっしゃいましたよね?飯田先生のblogは質は高いのですが、……飯田先生は本田先生とは(全然)違った意味でblogには向いていないように見えます。

さっそく

id:hmmmさんに補足されていた。はや!
新年早々どうもありがとうございます。

とにかく

いろいろとありがとうございました。来年もよろしくお願いします。
よいお年を。