http://d.hatena.ne.jp/gachapinfan/20060524#p1の問題点

ようするに負の側面はあるが、それによって躊躇している暇がないケースがあったり、負の側面が非常に小さい場合があると言いたいんです。

科学の範囲が不明確

純粋科学と工学の混同

“科学的に証明された”“効果が明らかになった”と断言する医学博士

これは医学特有の問題ですね。

  • 医学は狭義の科学ですか?
    • ロボトミー手術にノーベル賞が与えられたことは確かに科学の問題でしょう
      • 大昔の話
        • そのころはノーベル賞もそんなに権威があったわけではない
    • 作用機序の分かってない薬はたくさんある
    • EBMですら普及しているとは言い切れない

疑似科学と科学者

  • 積極的に反疑似科学的言論を発表するのはごく一部
    • マスメディアに取り上げられる(ex.物理学会*2、大槻名誉教授)
      • 全ての科学者が同じように考えていると誤解される(マッドサイエンティスト効果)
        • 大槻先生ですら全ての非科学的現象をプラズマで説明しているわけではない
          • なんでもかんでも科学的に説明しようとはしてますが(良くも悪くも)
    • ほとんどの学会、科学者は専門領域に悪影響が発生しない限り黙っている
      • 専門分野に疑似科学が発生
        • 控えめに誤解を解こうとする
          • 無視される
  • 科学じゃないのに科学の看板をかかげて人集めを行う科学者の存在
    • なぜかあまり批判されない
  • 疑似科学を研究する科学者の存在
    • やっぱり、リンクしたらまずいよね

追記

コメント

議論の途中で以下のコメントを付けたんですが、別のコメントが入れ違いになったのでいったん削除したら、さらに割り込みづらくなりました。コメントが可哀想なのでここに貼っておきます。

横から失礼します。

>真理でなければ適当に淘汰される
長期的にはそうかもしれませんが、長期的には人間は死んでしまうわけで。

科学者の過去の誤謬に対する認識よりも知識自体が足りていない気がします。それは科学者の問題というよりも教育や科学史家の問題ではないかと。

それから、中西先生のこと、時々で良いから思い出してあげてください。>gachapinfanさん
http://homepage3.nifty.com/junko-nakanishi/zak346_350.html#346-A

私の問題意識のコアは科学者の権力性と可謬性を自覚すべきではあるが、現実にはその段階にまで達していないというあたりですね。
ところで、自分の信念を科学で権威づけようというか自己の信念をなんらかの権威で権威づけようとするのは*3日本人に結構広く見られる行動ですよね。たまたま、科学者の場合には科学で権威づけようとするわけですが、民間人なら実務経験、高級官僚なら公共の福祉に対する奉仕、右の人なら国家、左の人ならイデオロギーで自分を権威づけることで思考停止し、権威を軽視している人をヒステリックに叩くというのは日本では*4立場によらず少なからず見られることなわけで*5、科学者だけをたたくのはやっぱりなんらかの理由を示してもらわないとアンフェアに思えます。
上の部分だけでも後でエントリーにしますか。

*1:および人文科学

*2:物理学者に関しては反相対論という疑似科学と長いこと戦っているという事情も考えてあげてやってください

*3:他の民族に比べてどうこう言うわけではありませんが

*4:あまり見たくない光景ですが

*5:みんながみんなそうというわけではなく、一部の目立ちたがり屋だけが目立っているわけですが。