奇妙な聖域。

先日、日本橋に立ち寄った。用事を済まして帰ろうとすると、銀行が目に入った、「こんなところに銀行があったのか。」と思い、立ち寄ってみるとどうも様子がおかしい。置いてある本がある一定の思想信条に偏ったものばかり、「構造改革」「構造問題」「バブル退治」「生産性」「ゾンビ企業」「ゼロインフレ」というタイトルが並び、伝記ぐらいはと思って見ても、一万田尚登、松本重雄、三重野康速水優福井俊彦・・・・。なぜか経済学者のものがない。
蔵書のタイトルを見ているだけでゾッとしたので、外へ出た。帰り際、入り口の看板を見て、納得がいった。「日本銀行
私は中央銀行の独立性に賛同することにやぶさかではないが、こんな日銀を作るために日銀法があるとは思わない。一定の思想信条に偏った施設を公金で作り、独立して運営することが許されるならば、構造改革だけでなく、他の思想信条に沿った施設も作るべきだろう。リフレ記念館でもつくり、日銀のプロパガンダに対抗したらいい。今、日本で進んでいる構造改革は断じて本来の構造改革の理念に基づいていない!日本の権力のあちこちに潜み、日本を誤った方向へ向かわせる構造改革派を野放しにしてはならない。

蛇足

これ、蔵書を法案に変えれば中央省庁全部批判できそうな気がします。伝記のあたりの処理がちょっと面倒ですが。