「アラビアの夜の種族」解釈

いや、まあ、まさか、この期に及んで読んでない方がいらっしゃるとは思えませんが、世の中にはGoogleというものがありますので、ネタばれの警告はしておきます。
ちなみに、サイクロプスは読んでいません。

ちなみに、読んだ人でも純真な人はネタばれを食らうのでまあ心してください。

ネタばれに関係ない蛇足

イスラムにおける妖術の扱いはイブン・ハルドゥーン歴史序説(3)あたりを参照されると良いかと*1。他に日本で入手しやすいイスラムにおける妖術論ってなにかありますかね。
歴史序説〈3〉 (岩波文庫)

蛇足

ズームルッドおよび糸杉はファラーとドゥドゥ姫の子孫。

ナポレオンは災厄の物語を読んだのか読んでいないのか問題

メタレベルが違う。
結局、イスマイール・ベイの破滅は物語の本筋からはどうでもいい話だったりする。

読んでいる場合

最後のシーンの糸杉が語りはじめるアイユーブの物語をナポレオンが聞くことになる→ナポレオン破滅→災厄の書=アイユーブの物語(+作中物語(Wiz外伝ノベライズ))
ということはこの世のどこかに災厄の書と特別な関係になって破滅するナポレオンの物語=アラビアの夜の種族(完全版)があることに。

読んでいない場合

イスマーイール・ベイおよびアイユーブ(と愉快な書家たち)破滅→災厄の書=作中物語(Wiz外伝ノベライズ)
続くかも

まとめ

「そうねえ。ヒーローは物語られることによって不死性を獲得するというしかないんじゃないの」「そうですね」

*1:ちょっとイスラム一般の妖術についての認識と違っているところがありますが