BRCの議事録

検索して調べてみましたが、まだ上の件を決定した10月18日のBRCの議事録は公表されていないようです。経緯としては7月の委員会で審理入りを決め、8月の委員会で審理され、9月にヒアリングが行われ、10月に決定されたようです。今のところ、一番詳しいのは9月の議事録のようなので引用します。

(1)審理事案「喫茶店廃業報道」のヒアリングと審理 

 事案は、兵庫県内でたこ焼き屋を営んでいた女性からの申立てで、「本年5月9日放送の毎日放送のニュース番組で、私の嫌がらせで喫茶店が潰れたと放送された。一方的取材で構成された番組で、はなから私を犯罪者扱いにしている」というもの。9月の委員会では申立人・被申立人双方を東京に招いてそれぞれ別個にヒアリングを行った。

 申立人は意見陳述の中で「このトラブルは(喫茶店主と私の)路上駐車枠の取り合いが原因と思う。放送後、毎日放送に抗議したが全く取り合ってくれなかった。私にも落度があったが、私の言い分を直接聞こうとはせず隠しカメラや隠しテープを使うなど陰険なやり方で許せない。この番組は放送局と喫茶店主による私に対する魔女裁判だ」と訴えた。
 一方、被申立人の毎日放送は「喫茶店主から当番組宛にメールを貰い、取材を始めた。県警や行政機関、付近住民などを1か月余りかけて取材した。毎日放送としては十分にきちんと取材して放送したと思っている。通常なら当事者から直接話しを聞くのが原則だが、今回は本人のナマの声・本音を聞くために隠し撮り等の手段をとった。ケースによっては許される手法ではないか。喫茶店が廃業したのは経営者が(申立人の言動に)恐怖を感じたことが一番の原因だと思う」と述べた。

 ヒアリングの後審理に移り、起草委員会がまとめた草案を中心に意見を交わした。その結果「決定」原案を10月初旬を目途にまとめ、本事案の「委員会決定」の通知・公表を10月18日の委員会開催日に行なうことになった。

BRCは短くまとめすぎですよ。これじゃあコメントの仕様が無いなあ。仕方がないので、書いてない部分についてはよく分かりませんが、公表されている部分からわかることについてだけ考えてみます。

//www.bpo.gr.jp/brc/g104.html" title="BPO放送倫理・番組向上機構">たこ焼き屋を営んでいた:過去形ということはたこ焼き屋は結局潰れたんですね
//www.bpo.gr.jp/brc/g104.html" title="BPO放送倫理・番組向上機構">路上駐車枠の取り合いが原因:路上駐車が出来ないぐらいで喫茶店が廃業するわけがない
//www.bpo.gr.jp/brc/g104.html" title="BPO放送倫理・番組向上機構">喫茶店主から当番組宛にメールを貰い:公表して良いの?情報源の許可は取ってるんですよね?
BRCは喫茶店主にヒアリングはしてない
事実については確認するまでもないってこと?事実認定をするならもう少し慎重にした方が良いと思うのですが

そもそも、このBRCの議事録って議事録の形式を取ってないと思うんですが、これでも議事録って言うんですか?プレスリリースに近い形式だと思いますが。普通は会議での発言の内容がわかる程度にするのではないでしょうか。

追記

どうも、BRCの決定がBPOのWebサイトに載るのは一週間ぐらいかかるようですね。公開後に時間があってこの件に興味がまだ残ってれば、もっと深くコメントしたいと思います。*1
公開されました。Too late.

*1:今までの例から見てこれはわりと詳細なはず