たとえばなし
あんまりむずかしい表現をつかうとなにをいっているのかわからないとかぎゃくぎれされてしまうので、この記事はよい子のみんなでもわかるようにがんばって漢字とかできるだけつかわないようにしてわかりやすくかいてみます。漢字をふんだんにつかうほうがわかりやすいよというつっこみはなしにしてくださいね。
まず、かみを一枚とかくもの（パソコンのお絵かきソフトでも良いです）とよいこのみなさんはお父さんかお母さん（おおきなお兄さんやお姉さんでもいいです）を用意してください。ついでに、コインとかコマとかがなんしゅるいかあるともっといいです。
まず、かみをかくものをつかって大体同じ大きさで三つにわけてください。上下とか左右とかはどっちでもいいです。次に、まんなかに人を十人かいてください。ぼうにんげんでかまいません。それから、コマを十個おいてください。なければまるでもさんかくでもしかくでもせいろっかくけいでもせいはっかくけいでもかまいません。それからコマのよこにほかのコマを一個ずつおいてください。ぜんぶで十個になりますね。
この辺で挫折しました
なんでわかりやすく書かなきゃいけないんですか。分からなければ読まなければ良いだけでしょ。ばかじゃないの。（ツン略）
閑話休題
要するに、単純化した今の日本の労働者が十人いる村です。あくまで日本経済を平均した話です。平均的な労働者ではないです。
十人の人間のある組織の経済活動を表しています。*1最初においたコマ（以下P）が彼らの生産高とか労働量です。抽象的な考察が苦手な人はリンゴだと思ってください。*2最後のコマ（以下M）が彼らが商品を売って得られたお給料です。平たく言うとお金です。*3で、彼らは汗水垂らして一所懸命働いています。十数年ぐらい前に二十四時間働けますか？が合い言葉になったぐらいなので多分一日に四十八時間ぐらい働いています。まあ、今の日本の労働者の平均的な忙しさ、給料を想像してください。
次に、別の領域に未来と書いて同じように（ただしさっきとは違い全体を使わずに小さめに）十人と十個のコマ×２を書いてください。ただ、時間経過に伴って経済成長するので、PとMが増えます。一つずつ増えるとすると実質成長率3%で三年ほどかかります。十人のスケールではまあ妥当な試算でしょう。では、次にいきたいと、え、十一人分の仕事を十人で出来るのか？ですって？出来る 出来るのだ 見よ 異形と化すまでに伸びきった無精髭 見よ 万力の如く書類を締めつける指先 そこから放たれるでかいプレゼンを知る者は（以下略）というわけなので出来ない人はブシドー精神が足りないんじゃないんですか。まあ、簡単に言えば十一人分の仕事を十人でやって十人で十一人分の給料を山分けするか給料そのままで十一人分の仕事を十一人でやるかのどちらかです。*4
さて、余った部分にリフレと書いて同じように十人と十一個のコマ×２を書いてください。ただし、さっきはインフレ率を0%としましたが*5、今度はインフレ率を考慮します。潜在成長率と違ってこっちはわりと好き勝手に設定できますが、まあ一桁ぐらいに抑えるのが無難でしょう。というわけで3%,6%,9%のうち好きな率を選んでください。三年間の分でMがそれぞれ一個、二個、三個増えます。ここでは一個ということで我慢しておきます。そうすると、現在に比べてPが一個増えて、Mが二個増えています。仕事が十一人分になったから一人は新しく雇うべきと言うことは（よほど暇な職場を除いて）異論はないでしょう。もう一人分の給料はどうしましょうか？仕事がない人がたくさんいるし、一人分の仕事はきついからもう一人雇って負担を軽減すべきでしょうか？それとも、インフレによって実質賃金は下がるからそれを補うように名目賃金を上げるべきでしょうか？
宿題
潜在成長率やインフレ率を変えて考えてみよう。特にインフレ率がもしマイナスになるとどうなるかな。
残っている反対側の領域を今度は丸々使って過去と書きましょう。これをバブル崩壊前の日本と考えてみましょう。そして、それを未来と比較しましょう。一人分の給料ともう一人分の給料はどう配分すべきですか？
この話に色々な要素を付け加えて複雑化することにはどれぐらい意味がありますか？この十人を正規雇用者と非正規雇用者に分けることにはどれぐらい意味がありますか？
がんばれ。（他人任せ）
