なぜ「勢い」のあるプロジェクトが生き残るのか

「勢い」のあるプロジェクトが生き残る理由 - I 慣性という名の惰性 I
まあ、エンジニアではない人には分からないことだと思いますが*1、儲かっていない事業が生き残るにはそれなりの理由があるんですよ。もちろん、資本コストを稼げていないプロジェクトが上から潰されないのは「勢い」があるからなんですが、上に「勢い」があったところで下が付いていくとは限らないんですよね。もちろん「勢い」のある上についていく馬鹿が一定数いることは否定しませんが、一応淘汰圧もあります。泥船から、上は逃げ出せなくても下は逃げやすい*2ですし。
結局なにがあるのかというと、儲からないけど生き残る事業にはロマンがあるんですよね。それも当事者にしか分からないようなたぐいのロマンが。もっというと、漢のロマンとしかいいようがないたぐいの。どうしようもないですね。
下手すると、勢いも利益もないのにロマンで生き残っている部署があったり。
まあ、ロマンのことを公共財とか社会奉仕とか呼ぶ場合もありますが。

蛇足

今までは日本経済が拡大基調でこれたから、少々見通しの甘い事業でもなんとかなってきたんだろうけど、そうも言ってられない時代だし、企業の収益性に対する投資家の目も厳しくなってきている昨今、この手のマネジメントはそろそろ見直したほうがいいと思うんですが、余計なお世話ですかそうですか。

これってむしろ逆じゃね?とくにこれからデフレに逆戻りする可能性を考えると。

*1:そして、ここの読者の方のほとんどはエンジニアではないと思いますが

*2:逃げる気があれば