麻生外相の日本記者クラブでの記者会見

朝日新聞の記事より。日本記者クラブでの記者会見に外国特派員協会でも同じ内容を英語で講演したようです。タイトルは「私の見る日本のアジア戦略」。
同じものが日経新聞の記事だと麻生外相、中国に建設的勢力へ成長求める、読売新聞の記事だと麻生外相「中国の台頭を歓迎」、軍事費など透明性要求になるんですか。
中央日報の記事。日本はアジアの安定勢力として東アジア地域統合に反対すべきだと思います。少なくとも、アジアが最適通貨圏でない限りは。
朝日の（日経に比べて）長い記事が日米同盟とロシアを完全にスルーしているところが朝日らしい。あと、毎日の扱いが気になる。

赤旗の記事が意外に面白い

「小泉首相は中国や韓国の外相と会うこともできず、アジア諸国から信頼もないのにどうやってリーダーや安定装置になれるのか」との辛らつな質問が出ました。麻生外相は「中国と韓国だけがアジアではないと思う。北東アジア以外にも日本の周りには東南アジアや南西アジアに多くの国があるのも事実だ。それらの国との関係は極めて友好だ」などと答えました。

オセアニアの国の事・・・時々でいいから思い出してあげてください。主に車に乗っているときとかエアコンを使っているときとかに。可哀想すぎですよ。
というか、麻生さんは

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こういうときこそ心ある日本人はオセアニアの人たちのために、麻生さんにオセアニアへの謝罪と援助を要求するべきだと思いますよ。外務省に意見を送ろうかな。
オセアニアには国はたくさんありますよ。日本の周りですよ。南西アジアよりは近いですよ。いかにも日本の周りって国々ですよ。それらの国との関係は極めて友好ですよ。
きっと赤旗が大事なところを省略してるんですよ。きっと。
前の引用箇所の続き。

これには米国のニューヨーク・タイムズ紙の特派員が「小泉首相の靖国神社参拝では中国や韓国だけではなく、アメリカやロシアも怒らせている」と質問。麻生外相は、「歴史認識を一緒にするのは極めて難しい」とし、「アメリカでもディープサウス（深南部）の教科書は南北戦争を“北部の侵略”と教えている。これはアラバマ州の女性が言っていた。同じ国でさえ歴史認識は難しい」とのべました。

米国のニューヨーク・タイムズ紙の特派員大西ｷﾀ━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━ｯ!!本当にこの特派員が大西哲光かどうかは分かりませんが、でもまた大西かとは言いたくなるんですよ＞ニューヨーク・タイムズの偉い人。
そもそも、アメリカとロシアが怒っているって初耳なんですが。私が不勉強なんですかね。誰かソースをください。アメリカが怒っているというのはブッシュ大統領のことなら朝日新聞の夕刊コラム「素粒子」についてのおおやにき先生の御高説を読んでから言っていただきたい。
これからはディープサウスのことを特定アメリカとか呼んでみましょうか。というか中国、韓国、ディープサウスの歴史認識がおかしい気がするのは私だけですか。まあ、南北戦争を“北部の侵略”と本気で思ってるのは世界でもアメリカの南部だけだと思いますよ。というか、創造説を教えているような学校の教科書が歴史でも間違っていないとか思う方がおかしいと思いますよ。日本の学校で使われている歴史の教材ですら明らかにおかしいものがありますからね。同じ国とかそういう問題じゃない気がします。
考えてみたら、麻生さんは同じことを今年ずっと言っていたことを思い出しました。

「歴史認識を一致させると言われるが、アメリカ南部のミシシッピー、ミズーリ、テネシー、ルイジアナ等の州では、「南北戦争」を北部の侵略だとして教科書に載っていた。又、イギリスでもアメリカの独立戦争は、植民地の反乱と教えていた。」

歴史認識というけれども、なかなか歴史認識というのは難しい。南北戦争のことを、ジョージア、アラバマ、ミシシッピ、ミズーリ、いわゆる南部の地域においてはノーザン・インベージョン、北部の侵略と学校では教えている。英国では米国の独立戦争を植民地の反乱といっている。同じ国内、同じアングロサクソンであっても歴史認識はなかなか一致しないということを前提にして、日中の歴史認識を考えていかなければならないのではないかと、正確な一言一句全部は憶えてはいませんが、大体似たようなことを言ったと思いますが。

こっちの方が詳しく良いですね。いずれも一月に中国の曾副総理と会談したときの内容についてです。しかし、イギリスでは独立戦争を植民地の反乱と教えているんでしょうか。いや、間違っちゃいないとは思うのですが。後、この辺の話で思い出すのはイスラエル。どっかで第何次かの中東戦争以降の歴史しか学校で教えてないと言う話を聞いたのですが、これはいくらなんでも都市伝説な気がします。
来年も同じことを言うのでしょうか。出来ればバージョンアップをしていただけると嬉しいです。