SF、伝奇、制御工学系および漫画読みの方へ

名指しした方が良いのかもしれませんが、ここをごらんのSF、伝奇、制御工学系および漫画読みの方は今週号のモーニングを見ておいた方が良いです。

今週号のモーニングがやばすぎる件について

読んでいただければおわかりになると思われますが、昨今のだれきったモーニング*1に異分子が混入していますよ。これは酷い(by インターネット殺人事件)。

とりあえず、どこから話したものか。ネタばれ防止のために読まないと分からないレベルに抑えるのが難しい。
最初に断っておきますが、こんな事象はまず発生し得ません。たしかにすごく単純なモデルを考えるとこうなるはずなのですが、現実にはそうでありません。なぜなら、もしそうなるならばもっと大昔にこうなっているはずだからです*2
まず、作者はあの国出身です。さらに、あの国で物理学を専攻したそうです。そこまではOKです。なんの問題もありません。嫌な予感はしますが。しかし、あろうことか彼は漫画家になろうとして銀河を渡って*3日本にやってきてしまったのです。
さらに、タイトルが直球ズバリデッドボールです。日本ではそういうときは〜によろしくとする慣習*4があるのですが。編集の人はちゃんと指導してあげるように。
次に、漫画についての説明に移りたいと思います。ジャンルとしてはSF漫画です。多分。モノクロページの最初の一ページに説明なしでとんでもないことが書かれています。「ちょっと待て。今、読みきりだからといって、君、さらっととんでもないことを書いてないかい?」まあ、誤植の可能性は高いですが。
それと、最初のカラーページにはこの作品のメインテーマが出てきます。ポジティブ・フィードバックです。ポジティブ・フィードバックのはずです。ポジティブ・フィードバックだったようです。どう見てもすごすぎる人工知能の話ですが。
あるものを長期間保管するために無茶苦茶なものを作り出します。しかし、それはその形態である必然性がありませんから。
科学的突っ込みはネタばれが怖いのでこれぐらいにしておきます。ネタばれが嫌な方はASAPで読んでください。後でDISります。ただその前に一点だけ突っ込んでおくと、最後の落ちは意味がないというか主人公の自己満足にすぎないですよね。話としては美しいんですが。
漫画自体はまあ可もなく不可もなく。韓国的というか絵が古いというかという部分はあります。古い絵は嫌いじゃないですが。あえていうなら平野耕太士郎正宗の中間ほどはうまくない絵。
ストーリーテリングはうまいです。科学的に話が成立しない部分を除けば。

とにかく

ふるえるぞSFマインド!燃えつきるほど韓流*5!!
あと、科学的間違いについてはチェックできなかった編集の責任だと思います。今回に関しては。まあ、言われなきゃ分からないと思うので後でDISりますが。
しかし、これほど地球の話であることの意味が乏しい作品も珍しい。

料理漫画でも酷かったらしい

究極宇宙味帝シーザー
これはこれで酷いらしいので後でエントリーにします。

*1:まあ、信長が死んでしまうのは仕方ないのですが(しかし安土城はどうなるんだ)

*2:あるいは既に手遅れ

*3:後でソースを提示します

*4:いつから慣習になったんですか?

*5:また酷いのがやってきちゃったよ